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2017.04.28

出展者紹介:廣川温

43hirokawa

廣川温さんのご紹介です。

プロフィール

1984年 滋賀県生まれ
2008年 多治見市陶磁器意匠研究所 技術コース修了
2012年 信楽窯業技術試験場 素地釉薬コース修了
2016年 滋賀・信楽より栃木・益子へ工房を移転

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

きっかけとしては、学んだことが仕事に生かされる、という「ものづくり」の特性が1番大きいです。
僕は文系の大学に通っていましたが、二回生に上がるとき、これからしていくであろう就職活動とその当時学んでいた(学ぼうとしていた)ことに差異があったので、何のために大学に行っているのか、よくわからなくなっていました。結局、三回生のときに大学は辞めることにしたのですが、辞めるには次にやりたいことがないと辞めるわけにはいかない。
その時に考えたのが「ものづくり」です。
なによりも学んだことが、作品に還元されることが自分にとっては魅力あることでした。
僕の場合、両親もやきものの作家なので、素材はまずやきものをやってみて、違うと思ったらほかの素材で…と考えていたと思います。いまから思うとどのような仕事も、始めてしまえば、学んだことを生かしていかないと前には進めないわけですが、大学生のときの自分はそんなに世間が見えていなかった。1番身近なケースとして、親の仕事を捉え直したときに面白そうに仕事をしていたので、自分も「ものづくり」をやってみようと思った、という感じです。

大切にしていることは、魅力あるものを作ることです。
使いやすいとか美しいとか、もうちょっと漠然と、かっこういいとかでもいいのですが、自分がいいなぁとか魅力的だなと思えることは大切にしたいです。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

益子で耐熱の器や粉引の器を制作している廣川温です。
「にわのわ」には、過去2回、2014年と2016年に出展させていただきました。
その間、鎌ヶ谷でグループ展や市川での工房からの風に参加し、2014年以降、徐々に自分の作家活動が本格化していく中で、その都度千葉では展示などで縁をいただいてきたように思います。
その縁の始まりが、「にわのわ」というイベントだったので、出展するごとになにか次への目標が見つかるような気がするイベントです。展示としては、2014年と2016年とで会場が違いましたが、川村記念美術館の庭園も佐倉城址公園も、緑に囲まれ自然を感じつつ展示や販売ができたので、出展者としては気持ちよく過ごせるイメージです。しかも以前に参加した年は、天候に恵まれていたことばかりなので、今年も当日が楽しみでなりません!

個人的には、昨年の始めに滋賀・信楽より栃木・益子へ引っ越し、今年はより落ち着いた制作が出来そうなので、昨年とは違う雰囲気の展示にできればと考えています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

主に耐熱の器、粉引や灰釉の器、手びねり成形の花器などを出品する予定です。
耐熱の器は、片手鍋、耐熱プレートなど。
粉引と灰釉の器は、皿、鉢、カップ類。
手びねりの器は、一輪挿、マグカップなど。
また、昨年とは違うアイテムとして掛け花や陶板も出品できればと考えています。

廣川温さん、ありがとうございました。

r_s_atsu@yahoo.co.jp
http://atsu-hirokawa.tumblr.com