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2018.04.05

出展者紹介:安田裕康(陶磁)

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プロフィール

1970年 鹿児島県姶良郡(現 姶良市)生まれ
1994年 備前焼作家 脇本博之に師事
2007年 長柄町六地蔵にて登り窯築窯 初窯を焚く

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

【きっかけ】
幼少の頃から焚火が好きでした。
成人後4年放浪の旅をしていた折、岡山にて備前焼と出会い、陶器自体よりも自在に薪で火を操る様に強く魅せられやきものの道に進みました。
火を自在に操る焚き人の技術を目の当たりにし、焚火好きが高じてやきもの屋になったようなものです。

【ものづくりで大切にしていること、思い】
素材となる土に想いを寄せています。
地中から掘り上げた粘土質の層から、使えそうな粘土を選り分け、乾かし、砕き、不純物を取り除き、それらの精製する工程を自ら行います。

燃料の赤松原木を近場から集め、薪にする作業も大事な工程です。
粘土で成形する以前の、言わば下準備を省くことなく行うことがやきもの屋としての矜持です。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

自己紹介
山の斜面に築いた登り窯に1500点程の作品を詰め、2週間薪をくべ続けてやきものにする手法を用いているやきもの屋です。
釉薬を施さないので、極めて地味な色合いと質感のやきものですが、土の芯までじっくり焼けた堅牢な器をつくっています。
古来より伝承された形式で焼くやきものの存在を知って頂ける機会を頂いたので、我が重き腰を上げ、きらきらしたこの場にのこのこ出て参りました。

にわのわのイメージ
キラキラまばゆいつくり手、つかい手の集まり

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

作品展示
釉薬を施さず、生の火で焼かれた特徴が顕れた器の展示と、地中から掘り上げた複数の粘土(原土)を作品と同列で展示します。
興味を持たれた方には、その原土を玄能で叩き崩し砂や石等の不純物を取り除く工程を体験してもらいたいです。

住所:〒297-0233 千葉県長生郡長柄町六地蔵579-1
電話番号:0475-35-0501
ホームページ:http://www.facebook.com/6jizo