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2017.05.01

出展者紹介:松尾剛

103matsuo

松尾剛さんのご紹介です。

プロフィール

1979 東京都生まれ
千葉県立船橋高等学校 卒業
千葉大学教育学部中学校教員養成課程美術科 卒業
日本美術院(日本画)院友推挙
2014 愛知県立窯業高等技術専門校 修了

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

小学校では図工の授業が大好きでした。
そのまま大人になり中学校で美術を教えていましたが、もっと何かを作りたい、ものづくりで生計を立てたいと思うようになり陶芸家になりました。

丁寧な手仕事、数をこなした職人さんによって作られたものを見ていると、作った人の考えを追うことができ、すとんと腑に落ちることがあります。
それはとても一体感のある感覚で、わたしもそういったものづくりが出来るようになりたいです。
そのために使う人の生活を想像して重さや手取りの良さ、形などを決めていきます。
作っている時は一人ですが、ある意味これも人とのコミュニケーションなのだと感じます。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

千葉県内の中学校で美術科の教員として、またクラス担任として勤めていました。
生徒や保護者の方々、同僚に恵まれた充実した日々ではありましたが、いつしか自分らしさを精一杯発揮した生き方をしてみたいと考えるようになっていました。
それまで陶芸をきちんと学んだことはなく、せっかく学ぶのならと二十年以上過ごした千葉県を離れ、愛知県瀬戸市にある窯業の学校に入学しました。

教員から作家へと立場は変わりましたが、美しいものや丁寧な手仕事などの文化の繋ぎ手でありたいです。

にわのわさんのイメージは、そのまま佐倉市のイメージと重なります。
緑に囲まれた郊外で、文化面で優れた土地。
川村記念美術館や佐倉城址公園、膨大な資料を持つ国立歴史民俗博物館など、何かにじっくり向き合うには最適な土地。
昨年に引き続き二回目の出展となります。皆様にお会いできることを楽しみにしています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

現在、特に力を入れているのは絵付けの器です。
かつて日本一の窯業地であった瀬戸で陶芸を学んだ人間として、絵付けの器の面白さを皆様に紹介したいと考えています。
鳥、草、花、人…様々な図柄の意味や手描きの絵の揺らぎをお楽しみください。

無地でシンプル、洗練され機能的な器が現代の主流ですが、絵付けの器のもつワクワクも皆様の生活に提案させていただければと思います。

松尾剛さん、ありがとうございました。

tsuyoshi0724@i.softbank.jp
http://tsuyoshi0724.wixsite.com/potter