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2018.04.22

出展者紹介:鋳金家 本山ひろ子(金属)

62_motoyama

プロフィール

1975年千葉県生まれ
2003年東京藝術大学大学院鋳金専攻修了
佐倉市に工房を構え、鋳物を中心とした作品の制作を行う
動物や植物など身近なモチーフから物語性を意識して作品を作っています

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

両親が和菓子屋を営んでいました。居間のすぐ脇で父が和菓子を作る様子を毎日見て育ちました。原型は蜜蝋を材料として制作しているのですが、自分の手の中から蝋が作品に変わっていく様子を見ていると、子供の頃父の手から団子や和菓子が次々と生まれてくる様子が蘇ってきます。最終的にはそれが金属になるのですが、私の手から出てきたということを大切に表現していけたらと思っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

幸運にも私は生まれも育ちも千葉市で、現在はアトリエのある佐倉市に住んでいます。実はまだこのような作り手になるという夢のない、中学生の頃、何かの用事で佐倉に来て、家に帰って父に「私、将来は佐倉に住む」と言ったことがありました。その頃、佐倉の何に惹かれたのか思い出すことはできませんが、感覚的にこの地が好きです。ここでモノを作り、それを発表できることに喜びを感じています。にわのわは年を重ねることに膨らんでいる何かを感じます。それは人と人との繋がりであったり、想いであったり、喜びであったり。そういうことを共有できるこのフェアに参加できて嬉しいです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

作品はブロンズや真鍮などの金属オブジェです。動物や植物だけでなく、思いついた何かを色々作って持っていけたらなと思っています。
金属だけど、蝋で原型を作るので、柔らかな形が特徴です。皆さんの記憶の中にある何かに結びつくような作品を見せることができたらなと思っています。

ホームページ:http://www.motoyamahiroko.jp
E-mail:cogome@yb3.so-net.ne.jp