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2020.05.15

出展者紹介:飯田慎一・飯田康恵[iiDA Woodturning](木工・漆/夫婦・家族枠)

※2020年のにわのわは1年延期となりましたが、出展を予定していたすべての方をご紹介させていただきます。
一日もはやく安心して暮らせる日常が戻り、来年また、あの緑の芝生でみなさまの笑顔とお会いできることを祈っております。

プロフィール

1972年 静岡生まれ。脱サラ後 2003年伊豆高原で工房を開設
家具作りやリフォームの経験を経て2017年から本格的にウッドターニングに舵を切る。
現在夫婦で作家活動、自店でのギャラリー展開と各地のクラフトイベントに出展中

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

”木が好きだ”と意識したのは小学生の頃だったかな?その後家具やインテリアと触れる機会の中で無垢の木が持つエネルギーみたいなものを感じていました。
移住した伊豆高原で薪ストーブ用の薪作りをする中で、樹種によって様々な表情のある樹木に改めて惚れ込み独学で器作りを試みる。機械や道具、陶芸作家の多くの知人、今までの経験知識を全て注ぎ込めるモノづくりがここにあると気づき日々精進。
初期は如何にメーカーのように万人受けするデザインを規格化し大量生産できるか思案していたが、
現在はほぼすべて一点ものといっても良いほど、デザインもサイズもバラバラな作品たちです。仕上げは木器のわりにメンテナンスが楽なものを選び、日常の中で手軽にちょっとだけアートを感じられるようなモノを目指しています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

高校卒業後アクタスに就職し浦安、習志野に居住
30歳で伊豆高原に移住しリトルマイスターという工房を開業。
現在はiiDA Woodturningとして夫婦で作家活動。
木工作家として千葉で出展するのは初めてなので多くの旧友との再会が楽しみです。
”にわのわ”はクラフトマンの中でも人気があり環境も素晴らしいという噂を耳にしていて、いつかその「わ」に加われたらと思いを馳せていました。

——ご夫婦(ご家族)ではどんな役割分担がありますか?

原木の入手、下ごしらえを夫、そして二人で背中を向けて各々ターニング、お掃除は共同で行い、仕上げの塗装は夫、生活業務全般に関しては妻です。

——ご夫婦(ご家族)でものづくりされていいところ、困るところを教えてください。

夫婦で同じジャンルのモノづくりをする上で大切にしていることは、個々にデザイナーであり職人であること。常に刺激しあい、尊重しあうこと。喧嘩もしますが、それを含め良いことと楽しさしかありません。(夫談)
しいて困ることは、販売経路が同じようなアイデアしか出てこないことです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

人間の手は賢いもので、同じものを作り続けることでより効率的に作業が出来ます。しかし個人で入手できる樹種や量には限りがありますので、その時訳あって伐採された樹木たちの特徴や癖で作り手が臨機応変にデザインしていかざるを得ません。不効率ですがアイテムを絞らず折角の木を無駄なく使えるように作品を作っています。デザインはその時その時でバラバラ、”木っぽさ”を残すため削りはうまくなりすぎないよう少し荒っぽくします。そこに生木が乾燥の過程で起こす変形が加わり、人の手では表現できない不思議なラインが表れ魅力的な作品が生まれます。今回は顔料を使わないで自然発色を起こす鉄媒染仕上げ、オリジナルの灰仕上げを行い経年変化的な風合いの作品も加えています。実際に手に取って、日本人の文化ともいえる家族の中でも誰かの食器という使い手にとって”ちょうどいい”作品を探し当てるような楽しさを感じて頂ければ嬉しいです。今回販売した作品は、ご希望により有償で経年後のメンテナンス(塗装の上塗り)を承ろうと考えています。

住所:〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1243-133リトルマイスター内
電話番号:0557-51-7860
E-mail:little_meister@yahoo.co.jp
ホームページ:http://iidawood.com
instagram:https://www.instagram.com/iida_woodturning/