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2022.04.25

出展者紹介:みやざき眞[じゃむんち](木工・漆)

プロフィール

1979年 東京生まれ 関西移住後、建築大工と家具製作を学ぶ
2015年 大阪岸和田で開業 生活道具・家具・看板・オブジェ等製作

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

セルフビルドでカフェをつくりたいという思いから建築大工を学び、店先の家具や生活道具を眺め、触れたり買ったり削ってみたり。そんな中でいつしか、ものづくりそのものを生業にしていきたいと考えるようになりました。そういえば傍には10歳代の頃につくった木のオブジェをずっと持っていて。今思うと必然的な流れだったのかなと思います。
「(この道具を)なぜ木でつくるのか?」 「自分がつくることの意味とはなんだろう?」と日々自問する中、そこにも必然性を捉えることができたとき、喜びを感じます。そうして生まれた生活道具が、ながくつかい手の暮らしに息づく物になれたらと願っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

父が幼いころ南房総市に疎開していて、自然に囲まれたそこでの暮らしは良い記憶として心に残ったようで、私たち家族をよく白浜の海などに連れて行ってくれました。にわのわは今回はじめて参加させていただきますが、手しごと(作品)を携えまた思い出の地・千葉と関わりが持てることに感慨深い想いでおります。
今は大阪の岸和田で暮らし今年で8年目になります。開業以後手探りで走ってきましたが、近年は(世の中の状況も相まって)ようやくゆっくりと暮らしを整えたり、ものづくりを見直す時間が持てるようになりました。余計な肉を削ぎ落としつつ、作品の纏う雰囲気は少し柔らかくなったように思います。
意義のあるコンセプトとクオリティを両立している素敵なフェアというイメージのにわのわ。作品をどう溶け込ませようかと展示風景をイメージしながら、当日を楽しみにしています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

木の器や調理道具に、並行してつくり続けている握るオブジェも加え、身の回りに置きたいあれこれをすっきりと展示できたらと思っています。お部屋にいるようなゆったりとした気持ちで作品をご覧いただけましたら幸せです。