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2022.04.28

出展者紹介:飯田慎一・飯田康恵[iiDA Woodturning](木工・漆/夫婦・家族枠)

プロフィール

飯田慎一 1972年静岡県生まれ
飯田康恵 1972年大阪府生まれ
2003年にアクタス社を退社し習志野市から静岡県伊東市に移住。
2017年から独学でウッドターニングを始める。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

伊豆高原に移住し自宅のセルフリフォームや薪ストーブの設置をして、薪を作る為原木を扱う中で木の持つエネルギーや樹種による表情の違いに感動し、何か形にしたくて木の器作りを始めました。
“木”本来の美しさを生かすため作り手として手数を少なくし、出来るだけ“勢い”を残した作品を心がけています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

当方の作品は様々な樹種の微妙な違いの面白さと歪みなどが特徴なので、
お客様に実際手にとってもらって、一期一会のお気に入りを選んでいただくことが楽しみです。昨今モノの売り買いの様相が変わる中、ひとの輪を重んじる“にわのわ”という場は大変に貴重です。自分だけの、また誰かを思い、手に取ってモノが選べるという当り前さが貴重になったこの時代、会期当日少しでも多くのお客様に喜んで頂けるよう準備したいです。

—ご夫婦(ご家族)ではどんな役割分担がありますか?

夫婦それぞれが作家として制作活動しており、慎一はサラダボウルや花器、壺を中心に。
康恵はお椀や湯呑を中心に制作しています。

—ご夫婦(ご家族)でものづくりされていいところ、困るところを教えてください。

夫婦で同じジャンルのモノづくりをする上で大切にしていることは、個々にデザイナーであり職人であること。常に刺激しあい、尊重しあうこと。喧嘩もしますが、それを含め良いことと楽しさしかありません。(夫談)

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

身近な所で伐採されてしまった樹木を利用して、誰かにちょうど良く、日常に少しのアートを感じられる様な作品を作っています。
未乾燥の生木から成形された作品はその後乾燥により歪んできます。
不揃いな作品にはチェンソーの跡や節、樹皮、穴が残っているものもあり、スタック性も悪く決して道具としては優れていませんが、そこに木のエネルギーを感じ木目や杢目により、食卓に並んだ時に様々な美しい表情を見せてくれますのでじっくりお選びいただけたら幸いです。
ご来場された方々の記憶に残るような作品をお持ちしたいと思います。