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2025.04.06

出展者紹介:鎌倉美佳[KAMIRAKUMAKA](アート)

プロフィール

1985 福井県に生まれる
2011 多摩美術大学テキスタイル選考卒業
2011 ISSEYMIYAKE入社
2023 ISSEYMIYAKE退職
2024 個人制作を始める

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

幼少期から絵を描くことが好きで美術大学へ進学しました。
テキスタイルという専門分野から服づくりに携わり、
布を、ヒトが身にまとう薄くて軽い立体物として捉え、扱ってきました。
個人制作を始めてからは
作品は素材は主にポリ袋を熱圧着して制作しております。
私にとってこの薄いポリエチレンという素材は
加工すると皮のようにシワが入り、重ねるとどんどん硬くなっていく
まるで絵の具が絵画の中から飛び出してきて
色が直接触れることの出来る実態を持って空間に立ち上ってきたような
均一な工業製品であるロゴスが
手作業によってピュシスを帯びていく。。。
そんな感覚におちいる、自由で可能性に溢れる素材でした。

子供が絵の具と戯れるように、
自由な気持ちで日々制作を行っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

私は現在、千葉県で制作をしています。
空は広く、九十九里の海は遠浅で、穏やかな波の日が多いです。
制作していると、千葉はその名の通り、千の葉っぱのように何かが芽吹くのを後押ししてくれる、そんな場所だと感じます。
小さな葉っぱが、千も集まった時、それは大きな木となり、森のように人を豊かにする大きなうねりとなる。
「にわのわ」はつくり手とつかい手が心を寄せて繋がる場、まさに千葉という場所にぴったりな「わ」の通う催しだと思います。
私も、素敵なつかい手さんに出会えるのを楽しみにしています

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

実用的な用途があるものからアートのように鑑賞するもの、
平面から立体まで、大小さまざまなサイズのカラフルな作品が並べられるかと思います。
新作も出展しますので、実際に手に取って質感を楽しんでみて下さい。