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2025.04.14

出展者紹介:田野さつき[工房つゞき](木工・漆)

プロフィール

少しだけ特別な時間のおともに、日々の暮らしに溶け込む漆器がコンセプトです。
唯一無二の自然の木目を活かし「手挽」「手塗」「手描」にこだわって制作しています。
しっとりと肌に吸い付くような木肌・漆の質感を感じてみてください。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

学生時代、木彫を中心に大型作品やオブジェなどを制作するなかで“見て感じる美”と“使う生活の中の美”の違いに興味を持ちました。
手遊びで作った器やカトラリーを実際に使ってもらえた喜びをきっかけに、より生活に寄り添ったモノづくりへの関心が強まりました。
日々の暮らしに溶け込む器をコンセプトにする中で、うつわを使う場面を考えるようにしています。もちろん、そのうつわに何を盛るか、食べ物なのか雑貨なのか、は使い手の方の自由なのですが、例えばその料理がより一層おいしそうに見えるように、ガツガツかきこみたいとか、特別なスイーツ1つだけとか、たくさん飲む用に、一口ずつたのしむ用にとか。
例外もあって当然です。必ずそれ用に使ってほしいとは思っていません。生活や食事の習慣は人それぞれですから、どうかうつわを使うその時が心安らぐ楽しいひと時であってほしいなと考えながら作っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

正直に申し上げますと、今まで千葉との関りはありませんでした。
昨年、このにわのわの存在を知り、千葉という地とそこに流れる暮らしをとても大切に考え作り上げられている素敵なイベントだと感じました。皆さんが大切にされているこの地のことをもっとよく知って感じてみたい、ぜひ作品という形で私も関わらせていただきたいなと強く思いました。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

木工轆轤で挽いたお椀やカップを中心に、自然の木目模様を活かした拭き漆の器を展示します。しっとりと手に吸い付くような木肌と漆の質感を感じてみてください。