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2025.04.14

出展者紹介:長澤香奈子[キンノイト](アクセサリー)

プロフィール

幼少期より祖母(和裁)母(洋裁)の手仕事を見て育ち、自身も独学で初める。
秋田生まれ、秋田育ち
2004.結婚と同時に千葉へ
2018.糸とビーズの装身具を製作
2021.グループ展、セレクトショップでの常設展示
2022〜県内外のグループ展、企画展、野外イベント等に参加。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

小さい時から祖母が和裁を、母が洋裁をしたり季節を大切にした食の物をつくったりと家庭の中での様々な手仕事を見てきました。自分も新しい命ができた時、初めてかぎ針を手にし、子育ての合間や寝静まった夜中、集中して手を動かし何かを作る時間が好きでした。年月と共に、大きな綿の実から細い糸が紡がれるように、自身の手仕事も、糸を編んで装身具をと厳選されていきました。
私の作品は心動いた情景や季節の移ろいを表現しています。香り、光、音、、、感受する心を柔らかに過ごすことを大切にしています。
身に纏った時の軽やかさ、動き、表情を存分に楽しんでいただきながら、糸の装身具が、その素材の背景にある自然や伝統、情景に想いを馳せるきっかけとなればと思っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

金箔でできた本金糸、笹和紙の糸、絹糸、草木染めの糸など国産の糸やビーズを使い、身近な自然、季節の移ろいや心動いた瞬間を装身具に表現しています。
千葉に住んで21年。生まれ育った北の地とは太陽の光の強さの違いからか、色の見え方が違うなと感じています。葉や空の色は濃く、冬の薄明の美しさはこちらならではです。
「にわのわ」は川村記念美術館の時から家族で訪れる年に一度のお楽しみでした。会場は緑にあふれ、木々は眩しいくらいの光を浴びて輝き、そこに集う人もまた、負けないくらいキラキラの笑顔、というのが一番の印象です。
昨年、陶磁の羽山加奈子さんのブースをお手伝いさせていただいて、スタッフの方の働きや心づかい、作家の方々のブース作りからの様子に感銘を受けました。
初出店の今年、ブースに足を踏み入れた時、キンノイトの世界を存分に感じていただけるよう、楽しんで準備を進め、皆様をお迎えしたいと思います。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

伝統な手仕事によって作られている本金糸、、その中でも一番細い糸を編み、装身具に仕立てています。その軽さ、繊細さ、糸の美しさを見ていただけたらと思います。
本金糸を編んでいると金属を、笹和紙の糸を編んでいると紙を、透明のビーズを編んでいるとガラスを感じます。編むことで多分野の素材が一つになるのも面白く、魅力に感じています。
それぞれの糸の手触り、風合いをぜひ手にとってご覧ください。