2025.04.16
出展者紹介:中山博喜[Solecode](皮革)

プロフィール
福岡県出身。
佐賀大学理工学部卒業後、サッカーでの度重なる怪我をきっかけに理学療法士の道へ。
現在も理学療法士として働きながら、天然皮革を用いた手縫いのオーダーメイドサンダルやインソールなどを製作しています。
—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。
私がものづくりの道に進んだきっかけは、大きく2つあります。
1つ目は、幼い頃から工作や機械いじりが好きで、大学では機械工学を学ぶなど、ものづくりを仕事にしたい気持ちを持ち続けていたことです。
2つ目は、母の膝や股関節の痛みを和らげたいという想いからです。
遠方に住む母の痛みに対して何かできることはないかと思い、理学療法士として働く中で、靴が足元から身体に与える影響の大きさを知りました。
そこで、足元から適切な刺激を与え続けることで、身体への負担を軽減できると考え、製靴技術を学びながらインソールの開発を始めました。
しかし、靴の形状にはそれぞれ違いがあり理想的なアーチサポートが難しく、より自由な設計ができるサンダルの製作へと発展しました。
足の健康と美しさを両立させるデザインを追求し、約10年の試行錯誤を経て、2024年7月より受注販売を開始しました。
ものづくりにおいて大切にしていることは、
機能性と造形美の調和、そして履き心地の良さを追求することです。
私は、靴やサンダルは単なる「履き物」ではなく、身体の一部として機能し、つかい手の健康や快適な暮らしを支える存在であると考えています。
そのため、履き心地や身体への負担を考慮し、適切な構造や素材選びにこだわっています。
特に、長時間履いても疲れにくく、歩くことで自然と姿勢や動きが整うような設計を心掛けています。
—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。
千葉は、私にとって家族との大切な思い出が詰まった場所です。
4人の娘たちとともに、ふなばしアンデルセン公園や館山でのいちご狩りの体験、他にも様々な場所に訪れています。
都市の利便性と豊かな自然が共存し、訪れるたびに新たな魅力を感じています。
そんな大好きな千葉の地で、にわのわを通じて新たなご縁をいただけることを楽しみにしています。
にわのわへの出展は初めてですが、素晴らしい作家さんたちとともに、つかい手の皆さまと直接お話しできる機会を大切にしたいと思っています。
「にわのわ」は、緑あふれる中で、作品を通して人と人が繋がり、人の温かさを感じられるイメージを持っています。
—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。
「足底から身体の健康を支えたい」という想いのもと、製靴技術や革絞りの伝統技法にテクノロジーを融合させたものづくりに取り組んでいます。
特徴の一つは、サンダルのフットベッド芯材やインソールを3DCAD設計し、CNCマシンを用いて牛ショルダー革を0.1mm単位の精度で加工している点です。
会場では、レザーサンダルやレザーインソールのフィッティングサンプルをご用意し、削り出したフットベッドの見本もご覧いただけます。
オーダーメイドのレザーサンダルは以下の仕様からお選びいただけます。
・アッパーモデル:3種類(素材は鹿革・牛革の2種類)
・フットベッド形状:2種類
・アウトソール:2種類
また、新しい革を使ったサンダルも展示できるよう製作を進めています。
実際に手に取って素材の質感を確かめて、ぜひ履いて歩いていただき、履き心地の違いを体感していただけたら嬉しいです。
- E-mail:solecode.footwear@gmail.com
- ホームページ:https://solecode-footwear.com/
- instagram:https://www.instagram.com/solecode.fw/