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2025.04.18

出展者紹介:濱口さえこ(染織・布)

プロフィール

植物専門の出版社・編集プロダクション勤務などを経て、草木の力を借り、染めたり織ったりをはじめる。2022年に葛布と出会い、以来、葛から糸をつくり織ることに取り憑かれるようになる。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

道端に生える草木が好きすぎて、その美しさや強さをもっと知りたいという気持ちが高まって気づいたら草木の力を借りてものづくりをしていました。
草木と対話し、耳を澄まし、そこに巡る営みとともにあるものづくりを目指しています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

千葉市の川べりの小さな家に住んで四半世紀ほどになりました。近くを歩きまわり葛などの材料となる草を刈ったり、拾ったりしています。

にわのわは立ち上げの頃からご縁があり、つくる人、つかう人、ささえる人の和を育む場の力を目の当たりにしてきました。今の自分があるのは、にわのわのおかげと思っています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

今回は前回出展させていただいた時とは趣が変わります。
千葉で採れた葛から作った糸で織った布や葛から作った細い縄などを使ったものなどを中心に展示します。
葛布は日本の三大古代布のひとつですが、古くて新しい葛布をお届けできるよう手を動かしています。

また、葛がどのようにして糸や布になるのかがわかるよう、材料や道具もお待ちします。