2025.04.21
出展者紹介:福田陽平[ピネル工房](木工・漆)

プロフィール
2006年 京都の家具工房にて修行
2009年 岐阜にて「ピネル工房」設立
2010,2018年 クラフトフェアーまつもと出展
2016年 灯しびとの集い出展
2017,2019,2021,2023年 広島「pierlokki」個展
2025年 北のクラフトフェアー、工房からの風出展
—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。
木の偉大さや魅力を強く感じたのは、学生時代に訪れた屋久島で縄文杉を見たときでした。
その圧倒的な存在を前にして、言葉にならない感動を覚えています。
その後、半年間ヨーロッパを旅し、さまざまな国の生活様式に触れる中で、直感的に「自分は木の素材を使った仕事をしよう」と心が決まりました。これが、今の道を歩むきっかけとなりました。
僕は、木を新たな形に生まれ変わらせ、作品として表現したいと考えています。
木は、人の一生よりもはるかに長く生きる存在です。特に水の循環に深く関わり、僕たちの暮らしを支えてくれている重要な役割を担っています。
僕は、生きとし生けるものの営みを支えるこの木達に、言葉では表しきれないほどの敬意を抱いています。
—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。
2011年の震災をきっかけに友達になった人を訪ね、サーフィンを楽しみに千葉を訪れたのが最初でした。
そこで出会ったのは、農家さん、塩作りをする方、写真作家、ご飯屋さん、ヨガの先生、ガラス作家さんなど、素敵な人たちばかり。彼らとの出会いを通して、その土地ならではの魅力をたくさん教えてもらいました。
僕が住んでいる岐阜は、全国から木が集まる場所でもあります。
今度は、その岐阜で自分の目で選んだ木を作品にし、千葉の皆さんに見てもらいたいと思っています。
初夏、芝生が広がる最高のロケーションで、素敵な方々とお会いできるのを楽しみにしながら、制作に励んでいます。
—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。
木の魅力を感じてもらえるような、そんな一点物の椅子やスツールを作っています。
人の表情と同じように、何十年、何百年と時を経た木の表情は一つとして同じものはありません。
どのような環境で、どんな風に生きてきたのか。その年輪や木目だけでなく、触れたときの質感、そして座るという行為を通して、体を預けたときに感じる木の声を体感してもらえればと思っています。
ブースいっぱいにスツールを並べているので、ぜひ全部座り比べてください!
- E-mail:info@pynel-studio.com
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