2025.04.26
出展者紹介:山本陸[向こう山、わたしたちの影の粒々。](木工・漆)

プロフィール
広島にて手彫り、宮島轆轤、漆で木の器や木彫りのくま、
装身具などを作っています。
ユルさとかたさ、一瞬のひらめきと時間をかけた造形、
相反するおもしろさを大事にしています。
—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。
私たちは2人で制作しています。もともと1人は漫画を描き、1人は家具を作っていました。
ある時、お世話になっている共通の友人が節目を迎えるというので何か贈ろうという事になりました。それで共同でプレゼントを制作したのですが、それはもうヘンテコな物が出来上がりました。でも一人ではきっと生まれてこない様な面白い物が出来て、贈った友人もとても喜んでくれました。これも一つのきっかけかなと思っています。そんなこんなで2023年秋より2人で一つの屋号を構え活動を共にしています。
私たちの作るものは形や表情はヘンテコだったりゆるくホッとするようなものが多いです。だけど作りや仕上げは厳しく頑固です。そういった相反する2つが合わさる面白さを大切に制作しています。
—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。
自分の作った器を初めて送った学生時代からの友人が千葉に住んでいます。
また、千葉の英雄ジャガーさんの本を拝読させていただき、大変感銘を受けました。
広島にて木と漆を使い、自分の側にあったらいいなと思える物を制作しています。にわのわ初出展です。この出展が新しい千葉とのつながりになります。とてもワクワクしています。
—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。
手刳りの木の器やろくろ挽きの漆器、木の塊から彫り出した一つとして同じものはない木彫りのくまなど、自分たちのこだわりとヘンテコが詰まった作品を手にとって、見て、触って、楽しんでいただけたらと思います。