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2026.04.04

出展者紹介:猪又裕也[旅する羊](染織・布)

プロフィール

1984 船橋市生まれ
2018 岩手へ移住、ホームスパンと出会い、中村工房に師事
2020 「旅する羊」開業
2022 雫石町ふるさと納税指定
   『工房からの風』市川
2023 『北のクラフトフェア』盛岡
2024 『クラフトフェアまつもと』長野
2025 「旅する羊atelier+shop」開店(岩手県雫石町)

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

高校野球挫折からの服飾大学進学、アパレル企業で痛感した自分の手で作る悦び、移住で生まれた手紡ぎ手織り文化との出会い。これらの要素が織り重なり、半生のスパンそのものが今に繋がるきっかけです。仕上がりを想定した糸のデザインを自分の核である“手”による紡ぎで具現化し、手織りにより仕上げます。岩手に脈々と伝わるこのホームスパンという手仕事、生き方の楽しさ、美しさが垣間見える仕事になっていれば本望です。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

岩手・雫石でホームスパン(手紡ぎ手織りの毛織物)のストール等を制作しています。生まれ育った故郷船橋から移住して出会った、岩手の手仕事をご紹介します。明治期の伝来以降、昭和期には国策として全国各地で生産されたホームスパンは今では岩手が唯一の産地となり、一方で千葉にはかつて羊の飼育に熱心に取り組まれた宮内庁の牧場があった時代もあり、実は“羊”という繋がりのある両県。この2県を跨げた事に少なからぬご縁を感じながら活動しております。『にわのわ』に抱くイメージは、千葉を想いつかい手とつくり手を結ぶ円環の交差点です。そして私なりの営みも一つの円環としてひと時でもこの千葉の地に持ち還れることがとても嬉しく、また千葉に心を寄せる数多の作り手の皆さまで織り成される営みの交差点を体感できることを、心より楽しみにしております。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

Home=家庭で、spun=紡がれたと直訳されるスコットランド発祥のホームスパンは、手紡ぎ手織りであることがその定義です。その製法から仕上がりは空気をたっぷり含み原毛を彷彿とさせ、工業製品にはない軽くて温かい風合いを持つ織物です。大判のストールから、コンパクトなショートマフラーまで、主に巻きモノを展示販売いたします。制作工程の要となる糸紡ぎ。会場に、普段からの仕事の相棒である足踏みの紡毛機を持参し糸紡ぎの実演をいたします。どうやって布が生まれくるのか、その一端をお楽しみください。夏が迫る時期ではございますが、是非手に取って“羊”を感じて頂ければ幸いです。