,

2026.04.23

出展者紹介:平井岳(木工・漆)

プロフィール

1988年 京都府生まれ 高校から大学まで漆芸専攻
2011年 漆塗りと漆掻きに従事
2016年 福島県にて独立
2019年 漆掻き技術保存会長期研修に参加
2021年 猪苗代漆林計画を発足 漆の木の植樹に取り組む

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

家業が繊維業を営んでおり、物心ついた頃から手工芸が身近にある環境で育ちました。
ものづくりを志したのは、ある意味で自然な流れだったように思います。
自分も一からものを作りたいと考え、進路を選ぶにあたり様々な素材に触れ、その中で長い時間をかけて一つのものと向き合う漆が肌に合いました。
そして修行の中で漆掻きに出会い、制作以上にままならない自然を相手にする在り方が、辛いながらも心地よく、今日まで向き合い続けています。

漆掻きとして漆の品質を見極め、塗師としてその魅力を引き出すため、形や素材、塗り方を探りながら、漆が形を導き、形が漆を映し出すような互いが呼応しあうことで生まれる調和をなにより大切にしています。
また漆器は使っていただく事で完成するものだと考えています。
また、漆器は使っていただくことでこそ完成するものだと考えています。
使い手との時間のなかで表情を深め、季節と生活の移ろいに寄り添いながら、人と自然の営みを静かに結ぶ存在であってほしいと願っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

山と湖に囲まれた猪苗代町で、自ら漆を植え、掻き、暮らしに寄り添いながら、使い手との時間の中に息づく漆器を制作しています。

漆掻きの修行中、短い間ではありますが房総に通っていたことがあります。
にわのわは今回が初参加となります。会場の佐倉城址公園は緑豊かな場所という印象があり、新緑まぶしい会場で皆さまとお会いできることを楽しみにしております。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

木地に幾重にも塗り重ねる「木地溜塗」を用いた椀や鉢、
麻布を漆で貼り合わせて成形する乾漆技法を用いた皿やカトラリー、漆を採取し終えた木を割って作る板皿等を展示する予定です。
漆はしなやかでありながら堅牢な素材です。
合わせる素材や塗り方によって様々な表現が可能になります。漆という素材が持つ奥行きと可能性を感じていただきたいです。