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2019.04.17

出展者紹介:瀬川辰馬(陶磁)

プロフィール

1988年、神奈川県生まれ。
2014年に多治見市陶磁器意匠研究所を修了後、2017年に千葉県長柄町に築窯。
現在、日用雑器を中心に制作に取り組む。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

絵を描くことや、粘土で遊ぶことが嫌いな子供って、いるのだろうか。

僕も例に漏れず、つくって遊ぶことが好きな子供でした。
そして、つくることが楽しいまま、去年30歳を迎えてしまいました。

ものづくりの道に進むきっかけって、たぶん明確なかたちでは存在していなくて、ものづくりの道に進まなかったきっかけだけが、世の中には明確なかたちで沢山存在しているんじゃないかな、とこの質問を頂いて考えました。

うつわという道具を作るうえで願っていることとしては、それを使う人間の生活が豊かになるように、というのも勿論あります。

一方で、それ抱かれる動植物たちの生命の、最後のすがたが、出来るだけうつくしくあれるようにという願いもまた自分のなかに強くあります。
食べる、ということのそういう一側面を忘れて生きていたくないなと思います。

無宗教の私にとって、食事は明るく具体的な祈りの時間であり、うつわはそのためのちいさな教会なのかもしれません。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

一昨年、縁あって、東京から千葉県長柄町に制作の拠点を移しました。
集落全体が低山にぐるりと囲まれた、貝のなかに居るみたいに静かなアトリエです。
豊かな自然のなか、東京で制作していた頃とはまた少し違う時間感覚でものを考え、制作が出来ているように感じています。

「にわのわ」には昨年はじめて参加させて頂きましたが、お客様、出展者、そして何よりもスタッフの方々の充実した笑顔が印象深いフェアでした。
二日間とても気持ちよく展示をさせて頂いて、今年も参加できることを本当にうれしく思っています。

皆様にまたお会いできることが、今からとても楽しみです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

定番のチタンマットのシリーズは勿論のこと、今年からはじめた錫白のうつわや、原土を使った作品など、新作もたっぷりお持ちする予定です。

ホームページ:http://tatsumasegawa.com/
instagram:https://www.instagram.com/tatsumasegawa/