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2020.05.01

出展者紹介:辻村岳年[一泉堂](その他)

※2020年のにわのわは1年延期となりましたが、出展を予定していたすべての方をご紹介させていただきます。
一日もはやく安心して暮らせる日常が戻り、来年また、あの緑の芝生でみなさまの笑顔とお会いできることを祈っております。

プロフィール

2006年 父親である三代目 辻村岳年の元へ弟子入り。修行を始める。
2013年 国家試験に合格し、一級印章彫刻技能士の資格を取得。四代目 辻村岳年襲名。
2019年 印材の削り出し、漆・箔押しの技法を用いた印章「佳宵の燈-かしょうのあかし-」シリーズを販売開始。
事務用品としての印章の枠を超え、使わないときでさえ近くに置きたくなるような印章づくりを目指しています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

大正時代から先代によって繋がれてきた技を受け継ぎ、店の看板を守っていきたいと強く思いこの道に進みました。
その繋いできた技術は自分の技を誇示するためではなく、人生の節目を迎えたお客様の揺るがぬ意志を示す為にあるものである事を忘れず、一生涯かけて技を磨いていく姿勢を大切に日々取り組んでいます。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

2年に一度様々な職種の国家資格を持つ職人が技を競う、技能グランプリという大会が幕張メッセを主に行われています。
この大会に並々ならぬ思いで挑み、戦ったことが今仕事をする上でも活かされています。
昨年初めてにわのわに出展し、印章を彫る道具や作品の説明をとても熱心にお聞き頂いたお客様のお顔が鮮明に心に残っています。
またお会いできることをとても楽しみにしています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

一泉堂は大正十年の創業以来、四世代に渡りパソコンやテクノロジーに一切頼らない完全手作業による印章を彫り続けてきました。
この度ご案内する印章は、実用域を超え愛着を持って暮らしの中で末長く活かされることを目指して生まれました。
創業当時に街を照らしていたガス灯の意匠を投影し、めまぐるしい現代の行く先を明るく照らすようにと願いを込めた印章が見どころです。
当日は印章をお作りになるお客様の大切な想いを伺いながら、彫刻士が印稿と呼ばれるはんの下書を作成し、最も美しいバランスでお名前をはんに収め、お客様の本気の想いに本気でお応え致します。
また、印章を製材する際に出る水牛の端材を利用した装身具も是非一度ご覧頂きたいです。

E-mail:insho.since1921@issen-do.net
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