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2021.05.19

circles vol.01 出展者紹介:辻村岳年(一泉堂)[その他]

※基本的には昨年、ご紹介した記事の再掲載になりますが、今回はアクセサリーでの出展のため一部内容を追加しています。

プロフィール

2006年 父親である三代目 辻村岳年の元へ弟子入り。修行を始める。
2013年 国家試験に合格し、一級印章彫刻技能士の資格を取得。四代目 辻村岳年襲名。
2019年 印材の削り出し、漆・箔押しの技法を用いた印章「佳宵の燈-かしょうのあかし-」シリーズを販売開始。
事務用品としての印章の枠を超え、使わないときでさえ近くに置きたくなるような印章づくりを目指しています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

大正時代から先代によって繋がれてきた技を受け継ぎ、店の看板を守っていきたいと強く思いこの道に進みました。
その繋いできた技術は自分の技を誇示するためではなく、人生の節目を迎えたお客様の揺るがぬ意志を示す為にあるものである事を忘れず、一生涯かけて技を磨いていく姿勢を大切に日々取り組んでいます。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

2年に一度様々な職種の国家資格を持つ職人が技を競う、技能グランプリという大会が幕張メッセを主に行われています。
この大会に並々ならぬ思いで挑み、戦ったことが今仕事をする上でも活かされています。
昨年初めてにわのわに出展し、印章を彫る道具や作品の説明をとても熱心にお聞き頂いたお客様のお顔が鮮明に心に残っています。
またお会いできることをとても楽しみにしています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

一泉堂は大正十年の創業以来、四世代に渡りパソコンやテクノロジーに一切頼らない完全手作業による印章を彫り続けてきました。
この度ご案内する印章は、実用域を超え愛着を持って暮らしの中で末長く活かされることを目指して生まれました。
創業当時に街を照らしていたガス灯の意匠を投影し、めまぐるしい現代の行く先を明るく照らすようにと願いを込めた印章が見どころです。
当日は印章をお作りになるお客様の大切な想いを伺いながら、彫刻士が印稿と呼ばれるはんの下書を作成し、最も美しいバランスでお名前をはんに収め、お客様の本気の想いに本気でお応え致します。
また、印章を製材する際に出る水牛の端材を利用した装身具も是非一度ご覧頂きたいです。

circles niwanowa monthly exhibition 2021では、印章の材料である水牛の角を削り出す際に出る端材を使った装身具を展示致します。水牛の角は印章として長年の使用に耐えうる堅牢さはもちろん、磨き込むほどに深い透明感を見せてくれます。
私たちが創業した大正時代のどこか懐かしい伝統的な意匠と共に、水牛の角が持つ繊維が織りなす美しさを是非楽しんで頂きたいです。

E-mail:insho.since1921@issen-do.net
instagram:https://www.instagram.com/issendo_est.1921/

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circles niwanowa monthly exhibition vol.01

5.22 sat – 5.25 tue
10:00 – 16:00

Web販売5.30 sun – 5.31 mon

会場
gallery&rental space 林檎の木
千葉県習志野市本大久保3-8-3 地下2階

つくり手
菅谷太良[陶磁器]
平厚志[陶磁器]
今村知佐[ガラス]
片田学(トロワ)[木工・漆]
小高善和(小高善和靴工房)[皮革](Web販売はございません)
吉岡さおり(Saworiworks)[染織・布]
辻村岳年(一泉堂)[その他 – アクセサリー]
村田雅美(noconoco)[その他 – 創作ぬいぐるみ]

circles vol.01 の入場予約受付中!
https://niwanowa.stores.jp/