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2019.04.19

出展者紹介:辻村岳年[一泉堂](その他)

プロフィール

2006年 父親である三代目 辻村岳年の元へ弟子入り。修行を始める。
2013年 国家試験に合格し、一級印章彫刻技能士の資格を取得。四代目 辻村岳年襲名。
現在に至る。
大正10年の創業以来変わらない伝統の完全手作業による印章を製作しながら、固定概念に囚われることなく
印材を使用した装身具など新たな可能性を模索し続けています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

大正時代から続く店の伝統の技を受け継ぎ、看板を守りたいと強く思いこの道へ進みました。
私はアーティストではなく、あくまでお客様のご要望に応えうる技を施す一職人であり続けるということ。
職人として生涯をかけ技を突き詰めていくという姿勢を大事に取り組んでいます。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

創業大正10年の印章店、一泉堂 四代目 一級印章彫刻技能士 辻村岳年と申します。
一般的にはあまり知られていませんが、2年に一度様々な職種の一級の国家資格を持つ職人が技を競う、
技能グランプリという大会が幕張メッセを主に行われています。
私もこの大会に全身全霊をかけて挑み、職人として大きく成長することができました。
そしてまたこの地で作品をご覧いただける機会を頂き、大変嬉しく思っております。
日々厳しくものづくりと向き合う方々が創り出す感度の高い作品に出会うことができる地元愛にあふれた「にわのわ」で皆様にお会いできることをとても楽しみにしております。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

「印章に新たな価値を」をキーワードに、一切機械やパソコンを使用しない完全手作業で彫るという歴史を守りつつ、当店が創業した大正時代に人々の往く道を照らしていたガス灯の意匠をモチーフに、材料を削り出し箔押しや漆塗りで仕上げた今まで見たことがない全く新しい価値観の印章を展示させて頂きます。
また、長期間の使用に耐えうる堅牢さはもちろん、天然の美しさを持つ印材を使用した装身具も見どころです。
ブースには印章彫刻専用の彫刻刀などの道具も展示しどのような工程を経て印章が出来上がるのかデモンストレーションも行う予定です。
普段触れることができない印章の本質を感じて頂ける展示を致しますので是非お立ち寄りください。

E-mail:insho.since1921@issen-do.net
instagram:https://www.instagram.com/issendo_est.1921/