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2020.04.28

出展者紹介:鈴木智浩[苔むす木工](木工・漆)

※2020年のにわのわは1年延期となりましたが、出展を予定していたすべての方をご紹介させていただきます。
一日もはやく安心して暮らせる日常が戻り、来年また、あの緑の芝生でみなさまの笑顔とお会いできることを祈っております。

プロフィール

1991年静岡県生まれ。
武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業後、木工を始める。
家具工房での修行期間を経て、2016年より東京を拠点に作家活動を開始。
オブジェから家具まで、木工作品を制作。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

自分は将来ものをつくって売る、くらいの単純なことしかできないであろう、と大学受験のときに思い、今に至ります。
昔から植物が好きで、草木に触れながら仕事ができ、しかも形をうみだすという楽しさまで味わえるので、木工を始めました。

自分がものづくりで大切にしていることは、慎ましさと可笑しさです。自分の主張みたいなものを削いでいった先にうまれるかたち、それは思い描いていたかたちとは違っていたり、なにこれ?(笑)と自分でも思うものもあったりしますが、なぜかは説明できないけれど、なぜか気になる。そんなふうに思ってくれる人もいるかもしれないと、日々木を削りながら考えています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

こどもが、道端の棒をひろう。なぜかは説明できないが、なんともひろいたくなる棒だった。
そこにあるのは、それぞれがもつ、誰にも説明できない、自分だけのフォークロア。
ギャラリーを介さず、お客さんが作品を直接見てくれるこの場で、だれかの目につく’棒’のようなものがつくれたらいいな、と思っています。そして、それが輪となってまた新しい発見ができたら幸いです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

{obscure animals} というシリーズの、いたりいなかったりする、動物をモチーフにした木彫作品を展示します。
いつのまにかそこにあった。そんな作品を目指しています。

E-mail:gingoke@gmail.com
ホームページ:https://www.kokemoku.com
instagram:https://www.instagram.com/kokemusu_mokkou/