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2022.04.08

出展者紹介:北野史(木工・漆)

プロフィール

千葉県に生まれる。
県外にて一人暮らしなどもしつつ17年ほど千葉に住む。
大学で木工を学び、研究室助手を経て大学院でさらに木工に取り組む。
現在は宮城県にて制作。個展、グループ展、クラフトフェアを中心に活動しています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

自分の手で一から作り上げた達成感が快感で何か作る人になりたいと漠然と思っていました。母の影響で使い始めたミシン。自分で作り始めた洋服。学校でミシンが上手に使えず、悔しくて家で練習し、うまくミシンを動かせた時がとても嬉しかった。そんな小さな経験を積み重ねたことがものづくりへ進むきっかけになっていると思います。
作品を作る時私は必ずスケッチをします。ラフなスケッチでも自分しか分からなくてもそのスケッチから漂ってくる雰囲気を整理しまだ見ぬその作品が自分のものとして立ち上がってくるか考えます。
スケッチが良くても形にしたら少し違う。スケッチとは違うがなんだかいい感じだ。予定通りにいかないことが多いが、自分のスケッチと出てきた作品を見比べ、この世に出てきてしまった作品を歓迎したい気分になる時はとても嬉しい。日々、紙の上で考え、刃物で考え自分の感覚でかたちにできているか確かめながら制作しています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

にわのわへは2回目の参加となります。千葉は地元ですがまだまだ作家としての繋がりが少ないのでにわのわを通して千葉との繋がりを深めたいと思っています。前回手に取っていただいた方、購入された方とまたお会いできたら嬉しいです。前回とはまたちがう作品が見せられると思いますので楽しんでいただけるよう制作したいと思っています。
前回のにわのわ搬入の朝、駐車場から自転車の方に誘導されました。
その自転車のゆっくりなこと、そして運転してる人が少し怪しげであったこと。今日はなんか面白いことが起こりそうだと緊張がほぐれていくのを感じました。にわのわはスタッフの方も、使い手の方も、作家も皆楽しんでいる、そんなイメージです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

見るもの、使うもの、身に付けるもの。
彫る、挽く、曲げる、染める、縫う。
様々な木の見せ方をしたいと考えています。

最近つくり始めた曲物の作品、草木染めの作品も持っていきます。
様々な植物で研究中です。