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2022.04.11

出展者紹介:香田和義[そらいろの丘](木工・漆)

プロフィール

 信州小諸御牧ヶ原で、ものづくり・森づくりを掲げて活動しています。育てることにより繰り返し得られる自然の恵み「木」から、人と自然の営み、今と未来をつなぎ、日本の「木の文化」を伝えています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

 日本は豊かな森の国、木でものづくりをするだけでなく、未来へつながる森づくりをライフワークとしています。ひとつひとつの木目や肌色は、木の表情、木の個性。手のひらから感じるぬくもりは、木の息吹、木の鼓動。ちいさな種から芽生えた命が、かたちを変えて、私たちの暮らしの中で生き続ける。そんな思いを大切にしています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

 2008年より『NPO法人ドングリの会』を通して、君津市久留里で森づくりを続けています。針葉樹の一斉林を皆伐した跡地を整備し、広葉樹を植えて、育てる、すこやかな森の再生に尽力しています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

 森で刻まれた年輪=木の表情を生かして漆を塗り重ね、素材の軽さがなす、重ねた時のかたちを大切にした作品。手のひらに馴染む「お椀」、綴じ目が波模様を描く「むつ入れ子」や「重ね箱」、森づくりで間伐した小径木の活用を試みる「みつ入れ子」など。塗り直して永く使い続けられること、SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を伝える場と考えています。