,

2022.04.22

出展者紹介:廣川温(陶磁)

プロフィール

1984年 滋賀県生まれ
2008年 多治見市陶磁器意匠研究所 技術コース修了
2012年 信楽窯業技術試験場 素地釉薬科修了
2016年 信楽より益子へ工房を移転

現在、個展やグループ展を中心に活動
主に耐熱の器、炭化焼成の器、粉引や灰釉の器を制作

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

自分の就職や進路に悩んだ際に、両親(陶芸家、器作家)の仕事について考えました。どこか企業などに勤めると、自分の興味や関心あることが必ずしも仕事に繋がるわけではないと思いますが、ものづくりは、学んだことがそのまま仕事に繋がるなぁと考えて、やきものの学校に行ったのがきっかけです。
大切にしていることは、ひとつずつ丁寧に作ることです。同じようにみえるものでも、人が手で作っている以上、全く同じというわけにはいきません。その時にひとつずつに向き合って丁寧に作りたいと思っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

栃木県益子町で、やきものをしています廣川温といいます。益子に住んで6年になりますが、出身は滋賀県なので関西の言葉を話します。普段、一人で仕事をしていることもあり、未だにこちらの言葉を上手く話せません。ましてやイントネーションはどうにもなりそうにありません。
千葉には2014年のにわのわで出展する際に、はじめて訪れました。その時はまだ、滋賀に住んでいたのでよかったのですが、ここ数回、にわのわにきた際は、「どちらで作られているんですか?」 「栃木県の益子でつくっているんですよ〜」 「え?言葉が……」みたいなやりとりが行われます。今年のにわのわでもあるのかなぁ。 3年ぶりの6月、初夏の風の元、佐倉城址公園で皆様にお会いするのが楽しみです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

にわのわには、耐熱の器や炭化焼成の器をはじめ、近年完成度が上がってきたマット系黄淡色の釉を使った器を多めに展示したいと考えています。
オーブン料理やお米を炊くことは年中するだろうから、耐熱の器も持っていきますが、夏の始まりに合うような、展示になればいいなぁ。