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2022.04.29

出展者紹介:原田奈央・原田譲[原田陶窯](陶磁/夫婦・家族枠)

プロフィール

2008年、茨城県城里町にて夫婦で『原田陶窯』を興す。
それぞれが作家として活動中。

原田譲は、12世紀前後の中国大陸、現在の河北省で多く生産された『定窯瓷』に魅せられ、定窯白瓷の『写し』を制作。

原田奈央は、『懐かしい食卓』をテーマとして、食の器をデザイン・制作。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

原田譲
器というものがもつ形態に魅力を感じた時期があり、それをきっかけに制作をはじめました。

原田奈央
器や陶芸に興味を持ったのは、母の影響が大きいです。イギリスで実際に学ぶ機会があり、
それまで持っていた器のイメージが変わり、器という形の上で表現することの自由度を感じました。
私が制作しているのは食の器なので、形やサイズ感、意匠としては、料理を邪魔しない、
さり気ないものであることを心掛けています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

原田譲
「にわのわ」には、もう既に数回選出をいただいており、こんなにもお付き合いが続くとは思っていませんでした。いつもの穏やかな空気の中、様々な方に見ていただけることを願っております。

原田奈央
『懐かしい食卓』をテーマとして、食の器をデザイン・制作しています。
どこか懐かしさを感じる形や色味を心掛けています。
料理に寄り添い、無意識に手に取ってしまうような器を目指しています。
そして、いつか誰かの記憶に残る『食卓の風景』の一部になることができたら、幸いです。

—ご夫婦(ご家族)ではどんな役割分担がありますか?

お互いが、お互いの得意不得意を知る努力をして、できるだけ決められたルールは少なくしています。ルールが少ない方が、どちらかが、頑張れるときは頑張れるし、サボりたいときはサボれるので、お互いに得だったりしますので。

—ご夫婦(ご家族)でものづくりされていいところ、困るところを教えてください。

物理的に工房が狭いとか、窯が小さいとかそういうことはあります。
夫婦だから特になにか?、ということがないか考えましたが、意外と「夫婦あるある」みたいなことはなかったです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

原田譲
唐や宋代にみられた、白いうつわを「うつし」というフィルターに通し、形にしていくといった表現方法をとっています。

原田奈央
琺瑯を模したWhite×Red/Navy lineシリーズ。落ち着いたBlueやKhaki greenの器。
大輪の花を思わせるBloomシリーズ。
にわのわでは、爽やかな初夏の食卓の風景を思わせるような展示にしたいと思っています。