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2023.04.10

出展者紹介:北野史(木工・漆)

プロフィール

千葉県出身。
大学で木工を学ぶ。
昨年、仙台から松島に拠点を移し制作しています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

自分の手で一から作り上げた達成感が嬉しくて何かを作る人になりたいと漠然と思っていました。
コリコリと木を彫るのが楽しくて木工を始めました。
きっかけは大学での木の器を制作する授業。
木を彫ることより長い時間をかけて刃物を研ぎました。
よく研いだ刃物で仕上げた器は鑿跡が美しく、かたちをつくることより只々彫ることが楽しくて器と向かい合っていたような気がします。
刳りものの仕事を中心に、挽物、曲物、染めの仕事、糸の仕事。
様々な素材、技法と木工を結びつけ制作しています。
こんなのあったらどうだろうか、、、 
紙の上で考え、頭の中で考え、板の上で考え、見てみたいと思ったらかたちにする。
それぞれ技法の中で木は毎回違う表情を見せ私を悩ませ、苦しませ、楽しませてくれます。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

千葉県出身の私にとってにわのわは帰省のような感覚で参加できるイベントとなっています。
かつて暮らしていた場所。自分が育った場所。家族、友人がいる場所。
今は宮城に拠点がありますが、千葉に帰ってくるとやはり安心します。にわのわも毎度ドキドキしながら参加していますが知っている場所というだけでとても心強いです。
にわのわを通して新たな千葉との繋がりが生まれ、始めましての人、久しぶりの人との交流が毎度楽しみです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

木の刳りもの、挽物を中心に、お皿、花器、オブジェ、を展示したいと考えています。
作り手も使い手もお互いが作品を通して日常が楽しくなるもの。つかう、飾る、装うもの、そっと寄り添い心を満たしてくれる作品を目指しています。