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2023.04.12

出展者紹介:後藤睦[ゴトウ木工所](木工・漆)

プロフィール

1977年 東京生まれ
2002年 飛騨高山の専門学校専門学校で木工を学ぶ
2004年 長野県伝統工芸南木曽ろくろ細工
    ヤマイチ小椋ロクロ工芸所に就職
2009年 長野県北佐久郡御代田町で独立

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

二十歳位の時に実家の家具を修理する機会がありました。
その時は全くうまくいかなかったけど何だかとても楽しくて、子供の頃から好きだった木工・工作につながる家具製作や修理の仕事につきたいと考えるようになりました。
そんな時、飛騨高山に家具作りが学べる専門学校があることを知り、体験入学を通して飛騨の空気と木に触れる感覚に惹かれたことが木工の道に入ったきっかけです。

できるだけ素材を活かすことを考えて製作しています。
素材としての木の良さは材種の違いはもちろん、同じ材種でも育ちの違いや木取りの違いで様々な表情が楽しめます。
その色々な表情が楽しめるように極力シンプルなデザインにしたり、少し厚みをもたせて重さの違いを感じられるようにデザインをしています。

気軽に使えて、気がつけばいつも側にあるようなものを作りたいと考えて製作しています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

長野県御代田町在住の後藤睦です。

飛騨高山で木工の基礎を学び長野県の伝統工芸南木曽ろくろ細工のヤマイチ小椋ロクロ工芸所で木工ロクロの仕事に従事して技術を身につけさせてもらいました。
私は東京で生まれ育ちましたが、海に行くとしたら千葉の海でした。
独立の際に東京に戻らず自然豊かな長野で暮らしたいと考えたのは、千葉で海水浴や野鳥観察などで自然に触れ、自然の中で過ごすことが好きになったことが一因であると思います。

にわのわは地元を大切にすることで地域性のあるもの作りと、それに纏わるつながりや文化を育てようとしているのかなと感じています。
永く大きくわが広がっていくといいですね。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

木工ロクロの技術を活かした器をメインに花器やちょっとした家具や小物などを製作します。
パン皿やプレートなどは少し厚くてなめらかなラインで仕上げています。
他にも色々な木の表情や手触り、重さなどを楽しめる作品が多いので皆さんにもそれぞれの違いの良さを感じでもらえるような展示にしたいです。