,

2023.04.23

出展者紹介:村上慶子[sabi-nuno](染織・布)

プロフィール

千葉県松戸市生まれ

武蔵野美術大学卒業後2011年より制作開始

太古からある顔料の鉄錆。
錆染めによる染織制作。

企画展・個展を中心に活動しています。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

ものづくりのきっかけは、
幼少期、連れて行ってもらった和菓子屋さんの職人さんの手が好きで、
その手の中から、季節や彩りを添えた美しいかたちが生まれるおもしろさに惹かれてものづくりに関心が向くようになりました。

ものづくりのこだわりは、
長く使ってもらえること
機能の他に記憶や想像に想いを巡らせてもらうことを大切にしています。
愛着が湧き、作品を手元で育ててもらうような作品を目指して製作しています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

千葉の「わ」に、こうして参加できること、大変嬉しく思います。
にわのわには今回3回目の参加となります。

生まれも育ちも千葉。
少しずつ地元から作品を通して今まで知らなかった千葉を教えてもらっています。

ひとつひとつ表情が異なる作品の中から愛着の湧く作品を見つけていただけたら幸いです。

ぜひ会場で皆さまにお逢いできる日を楽しみにしております。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

錆染という鉄錆を顔料として使用する染織作品です。
染織人たちが紡いできた伝統的な技術を織り交ぜながら、
オリジナルの技法で染織しています。
特に、錆を色としてだけでなく、錆が生まれる自然現象の美しさに注目しています。
その美しさを景色にみたて、染め、織り、仕立てています。

暮らしに景色を添える布。
纏う布。つつむ布や袋。
普段使いできる道具の布を中心に持ってゆきます。