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2023.04.24

出展者紹介:本山ひろ子[鋳金家 本山ひろ子](金属)

プロフィール

1975年千葉県生
2003年東京藝術大学大学院修了
千葉県千葉市にて工房を構え、鋳金の技法で作品を制作。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

両親が千葉市で和菓子屋を営んでおりました。自宅兼工場であったので、毎日和菓子を作る父を見て育ちました。手をくるくるさせて、小さなお菓子が出来上がる様子は心地よく、ずっと飽きずに見ていた思い出があります。これが私のものづくりの原点だと思っています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

千葉という恵まれた地域に住み、作品を作っていますが、年間を通して大きな災害がなく、安心して作品を作れるような気がします。にわのわは、佐倉という歴史ある町の中の、歴史を感じさせる樹木の中の素晴らしい空間をまず第一に感じます。そのような場所で出展できることに誇りを感じます。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

ブロンズや真鍮などの金属を溶かし、型に流し込む「鋳金」という技法にこだわって作品を作っています。私の作品は無骨であり、風雨にさらされて劣化することも少ないのが特徴です。ぜひ、直接手にとって鋳物ならではの感触を感じて頂きたいです。また、この先長い年月を共に過ごしゆっくりとした時の変化を感じて頂けたらと思っています。