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2024.04.14

出展者紹介:嶋田 明日香[Asuka Shimada](アクセサリー)

プロフィール

1980年東京都出身
女子美術大学工芸科ガラスコース卒業後
菅原工芸硝子に職人として勤務
2014年アトリエを構え、ガラス装身具の制作をはじめる
2020年よりボロシリケイトガラス(高強度耐熱ガラス)に素材を移行し、
装身具としての機能やデザイン、表現の追求に力を注ぐ
現在、企画展やクラフトフェアを中心に活動

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

幼いころから、絵を描いたり、手を動かして頭に浮かんだイメージを形にすることが好きでした。
高校から美術の道に進み、大学ではガラスの制作技法を一通り学び、主に電気炉を使った鋳造技法によるオブジェ制作を。
就職してからは、吹きガラス技法によるテーブルウエアの製造とデザインに携わりました。
時をかけて見つけ出した美しいと感じるガラスの表情のひとつひとつをデザインに結び、
「ガラスを通して現れる光の造形の美しさ」を大切に制作しています。
身に纏った所作の合間に、ふと目に触れるガラスの輝きに心潤し、
いつもの見慣れた空に手をかざしては映り込む世界に心ときめかせる。
自然と暮らしに「遊び心」を生み出す「機能するオブジェ」としての装身具制作に心を注いでいます。
あたりまえの日常の中にある、どんな些細な瞬間にも存在する光をすくいあげ輝くガラスが、
身に纏う方にとって「より心豊かに生きるための暮らしの道具」となってくれたらうれしいです。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

Asuka Shimadaと申します。
大学を卒業し、九十九里にある菅原工芸硝子への就職を機に千葉とのご縁が始まりました。
以来20年、大きな空と田んぼと海に日々心動かされながら暮らし制作してきました。
学生時代は作品に触れる場といえば美術館やギャラリーで、とりわけ彫刻やオブジェに心惹かれ、
そういうものを生み出す人を漠然と目指していたように思います。
結婚し、子を産み育て、何気ない日常が自分の暮らしの中心となった時、毎日の暮らしの中でこそ
アートを楽しみたいと思い、自分の伝えたいガラスの美しさを装身具に表現するようになりました。
このような考えをもって楽しみながら制作に向かえるのも、あふれるような豊かな自然とおおらかであたたかい千葉の人々との出会いのおかげです。「にわのわ」はそんな千葉に対する恩返しの場であり、新たな冒険の場でもあります。
爽快な青空のもと、緑あふれる「にわのわ」の会場で展示を通してたくさんの方と心躍るようなワクワクを一緒に感じられたらうれしいです。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

主にシルバーや真鍮とガラスを組み合わせ、面と線でデザイン構成されたライン、
ガラスに金彩やプラチナ彩をデザイン的に施したラインなど
オブジェ的な要素を色濃く持つものから、さりげなく日常使いにフィットするものまで
幅広いデザイン展開でリング、ピアス、イヤリング、イヤーカフ、バングル、ネックレス
など「機能するオブジェ」としての装身具、また合わせて空間を彩るモビールも展示致します。

空の青を映し、森の緑を映し、真っ白な太陽の光を受け
しなやかに表情を変化させるガラスの魅力を、「にわのわ」の会場で楽しんでいただけるよう
進めてまいります。ぜひ足をお運びいただけたら嬉しいです。