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2026.04.13

出展者紹介:紺屋 纏祝堂(染織・布)

プロフィール

江戸時代より伝わる【天然灰汁発酵建て】という技法により藍の持つ深く美しい色をしっかり引き出し、長く愛でて頂けるよう丁寧に染色しております。その色を日常でお愉しみ頂けるようデザインから縫製まで一貫して手掛けた衣をはじめ、生活に寄り添った品々やオブジェなどの制作もしております。またお持ちの衣等の染色ご依頼も承っております。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

友人から手作りふんどしのプレゼントを戴いたことがきっかけでした。
そのふんどしの心地良さをすっかり氣に入ってしまい、もっと多くの方と共有したいという想いから友人に許可を得て、ふんどし制作販売を始めました。
そうして、ふんどしを制作する中、肌に優しい生地・染料を求めるうちに藍染めに辿り着き、ふんどしを染められればよいという当初の目的から大幅に脱線し、藍にすっかり魅了され、幸運なことに今、生業とすることができたという経緯です。

ものづくりの際に大切にしていることはたくさんありますが、「日々の暮らしをおざなりにしないこと」「思考より身体が先に動くことを優先すること」「小さな失敗に秘められているメッセージを無視しないこと」は特に身に沁みて大切にしております。
事に染色に関しては、決して信心深いわけではないのですが、藍と向き合うことは私にとって神事に近く、いつも真摯でありたいという想いを胸に作業に勤しんでおります。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

徳島で藍染めを学び、生まれ育った北海道で藍甕ふたつだけのミニマムな作業場を構え染色しております。

千葉とのつながりは正直なところ今までほとんどありませんでしたが、佐倉を訪れた知人が云った「佐倉はよいところです」という言葉がなぜかずっと心に残り、そんな折、この〝にわのわ〟の募集情報をたまたま目にし、これはご縁と応募してみたところ参加できる運びとなりました。嬉しい限りです。
6月の千葉はどんな風が吹いてどんな香りがするのでしょうか?
この文章を書いている今、私の住む土地の窓の外は、まだ一面真っ白な雪景色です。ですので殊更、緑豊かな〝にわのわ〟を思い描くだけで、心が沸く沸くと温かくなります。
長い年月、多くの方の手によって大切に培われてきたことをひしひしと感じる〝にわのわ〟の空氣を胸いっぱいに満たし、ご来場くださる皆様にお目に掛かれる日を心待ちにしております。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

私の作品は、衣、雑貨、アクセサリー、オブジェなど様々な形態をとっていますが、あくまでもメインは藍という色です。
自然光の下で〝色そのもの〟を感じて頂ける展示にできればと思っております。
光の加減や布や木や紙などの素材の違いで発色が変化するその面白み、純粋な化学染料とまた異なる、植物から生まれたある種の不純な色の美しさや奥深さを実際にお手に取ってご覧になって頂けるというところが見どころかと思います。
藍が映えるために手抜かりないよう制作した様々な姿の〝キャンバス〟たちもお愉しみ頂ければ幸いです。