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2019.04.24

出展者紹介:丹羽花菜子[藍染風布](染織・布)

プロフィール

北海道札幌市生まれ。
武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科テキスタイル専攻卒業。
在学中より、東京都青梅市の藍染工房壺草苑にて働き始め、染色・商品企画の仕事にたずさわる。
茨城県つくば市に移住し、2017年より藍染風布として活動を始める。

—ものづくりの道に進むことになったきっかけを教えて下さい。また、ものづくりの際に大切にしていること、ものづくりに対する思いを聞かせてください。

幼い頃から絵や工作が好きでした。好きという気持ちだけで通い始めた美術大学で染色に出会い、その頃、伝統工芸や民藝の世界に興味津々だった私は、おのずと藍染というものの存在が気になり始めました。
若々しい緑の葉の中に、心が澄み渡るようなキリリとした藍色を見出した先人の知恵は、知れば知るほど奥深く、もっともっと知りたくて、追いかけ続けて今に至ります。
合成藍や化学薬品を使用して藍染を行う方法もありますが、自然の営みだけでこんなに美しい藍色が生み出せるということに、私は魅力を感じています。

—にわのわは地元千葉をだいじにし、つくり手とつかい手を結ぶ「わ」となることを目指しています。千葉とのつながりを含め、つかい手に向けた簡単な自己紹介をお願いします。また、にわのわに抱いているイメージを教えてください。

茨城県のつくば市で藍染を行っている、丹羽花菜子と申します。
昨年に引き続き、2回目のにわのわ出展です。
前回のにわのわがきっかけで千葉とのゆかりが少しずつでき、“私の好きな千葉” が増えていることがとても嬉しいこの頃です。
訪れるお客様のアートやクラフトへの熱量と、それに応える作家の皆さんのクリエイティブなエネルギー、会場全体に温かくて大きな「わ」のようなものが感じられる最高に心地の良い空間。
にわのわにはそんな印象を抱いています。私もその「わ」を大きくする一員になれるよう、これからしっかり作品作りをして、またあの場所で特別な2日間が過ごせることを今から楽しみにしています。

—にわのわではどんな作品が並び、どんな展示となりそうでしょうか。見どころやいちおし作品があったら教えてください。

主に蝋で布に模様を描く、ろうけつ染めという技法で藍染の作品を制作しています。
前回のにわのわでもたくさんの方にお手に取っていただけたので、模様に込められた意味なども交えながら、より多くの作品をご紹介できたらと思っています。
用途が決まったものというよりは、暮らしの中で様々な用途に変化する布の魅力をお伝えしたいです。
掛けたり、敷いたり、包んだり、巻いたり…。布を手にした人が「どんな風に使おうかな」と想像を巡らせ心を踊らせるような、そんな藍の布づくりができたらいいなと思っています。

ホームページ:https://www.aizome-foopu.com
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