キルンキャストによるガラス作品を制作されている山田春美さん。
千葉生まれ。現在はチーバ君の鼻の下あたり、市川市にアトリエを借りているそうです。
ものづくりをはじめたきっかけ、ものづくりで好きなところ、こだわりなどを教えてください。
ものづくりをはじめたきっかけは、もはやよくわかりません。
子供の頃から絵を描くこと、ものをつくることが好きでした。好きなことをずっとやっていたいと思ってやってきたら、
いつの間にかガラスに出会って今日まできたという感じがします。
ものづくりの好きなところは空想をかたちにできることです。
そして作業の間は空想に浸っていられるところです。
日常生活のいろいろな刺激で空想はふわふわと広がります。それをかたちして日常に戻すのが、私のものづくりだと思います。
石膏型から取り出したガラスに空想の中で感じるものと同じ空気を感じられた時、とても嬉しい気持ちになります。
また、制作中の空想に浸って作業する感覚は、遠くに聴こえる音に耳を澄ませるようでとても好きです。
私が空想の中で感じる空気や音はいつも心地いいものです。
なので、それをかたちした作品は人を心地よくするものであって欲しいと思います。
そういう作品をつくることが私の目標であり、こだわりです。
千葉とのつながりを含めた自己紹介、にわのわへの思いを語ってください。
千葉は私の生まれ育った場所、つまり地元です。
一時期は離れていましたが、今も住みつづけている地元です。
ただ、女子美術大学付属中学校に進学と同時に私の行動範囲は西へと移っていきました。
そして大学に進学すると更に西へと向かいます。
なので、地元への愛着を除いてしまえば千葉との関わりは少しうすいのかも知れません。
今また千葉に戻り制作をつづける中で、千葉県内でものづくりをする方々のお話を少しずつ耳にするようになりました。
そして自分の制作を考える中でも、地元に深く関わることでもっと地に足がついた活動ができるのではと思うようになりました。
今回、にわのわへの参加を通じて千葉とつながりのある作家さんと交流できることをとても楽しみにしています。
にわのわをきっかけに作家同士がつながって、作家と千葉がつながって、
千葉とたくさんの方がつながっていけたらとても素敵な2日間になるのではないかと思います。
私の作品もつながりをつくるひとつのパーツになれたら、嬉しく思います。
にわのわではどんな作品を発表していただけますか。
ガラスのオブジェやうつわなどを出品します。
すべて石膏型にガラスを鋳造するキルンキャストという技法で制作したものになります。
この技法で生まれるガラスは、鉱物のような独特の質感があります。
光や空気スーッと吸い込むようなその質感が私はとても好きです。
ガラスの質感を生かして6月の庭の光に映える作品を発表したいと思います。
山田春美さんHP★
*独特の光を感じるガラスたち。
緑のにわで静かな音楽を奏でるように心地よく並んでいるだろうなぁ。
(にわのわ実行委員:はまぐち)